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2008年01月12日

「転々」

12月20日 映画「転々」 を京都シネマで、観ました。
暮れにUPするつもりが、遅くなってしまいました。tenten.gif

ストーリー 幼い頃、両親に捨てられた借金を抱えた孤独な大学8年生の主人公、竹村文哉(オダギリジョー)は、借金取りの福原(三浦友和)から借金をチャラにする方法を提案される。それは、吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩”に付き合うことだった。
この映画でまず、あらまぁ、と思ったのが、三浦友和さんでした。まじめで、面白くないイメージ(失礼m(_ _)m)だったので、こんな役もするんだぁて感じでした。以外にいけてるなぁと感心してしまいました。オダギリジョーはそのまんまオダギリジョーといったところで、楽しめました。小泉今日子・岸辺一徳・スーパーの三人などなど、一人ひとりのキャラが細かく生きていて、人物が丁寧に描写されているようで、なごめる感じがしました。終始、小ネタに笑いを誘われ、リラックスしつつも、プチサスペンスな要素が、適度な緊張感を、生み出しているようです。福原が、自首するまで、見つかってはいけない妻の遺体を発見してしまいそうなスーパーの職員たちの善意の行動に、少しハラハラさせられました。こういう事って結構人生の中で、あったりするんですよねぇ。第三者の無意識な行動、善意の行動、個人的な行動などが、ある人にとって重要な事柄になってしまう皮肉。話は少し違うかもしれませんが、私は子供の頃、トラブルメーカーと担任教師に言われていました。個人的には、目立とうという意識や、クラスメートを煽動しようなどという考えは全くなく、一人で好きなことをして楽しんでいたり、意見を求められた時にだけ、率直な意見を述べただけのつもりでしたが、その発言や行いが波及していって、騒動を引き起こすということがありました。ホームルームが、そつなく終わろうとしていた矢先に、多分話をまとめようとして学級委員長が私に意見を述べるよう指名したにもかかわらず、ちょっと本音を述べてしまったために、形勢が熱血先生の好ましくない方向にどんどん進んでしまい、長時間のホームルームとなり、帰れなくなってしまった事もありました。余計なことを言わなきゃよかったと、熱弁を振るいだした担任を眺めながら後悔したものです。ちょっと冷めた問題児でした。
話は映画に戻りますが、二人が歩き続ける中、福原の妻の浮気相手が自分だったのではないかという疑いが、文哉の中で大きく膨らんで緊張感が高まり、その疑惑の晴れた瞬間に、へらへらになってしまう様子が、とてもオダギリジョーらしくて、おもしろかったです。プチ擬似家族ごっこも、ほんわかと和めました。変に余韻を持たせず、終わってしまうラストシーンも、いい感じでした。いろいろな問題提議はあるのかもしれないけれど、終わった瞬間にいい映画だったなと思える、結構、私好みの映画でした。
そうそう、オダギリジョーさん、結婚発表おめでとうございます。お幸せに!

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