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2010年05月21日

相槌稲荷

三条粟田口に、相槌稲荷さんがあります。p6904.jpgp6903.jpg
小ぶりな鳥居をくぐり、左に曲がって少し入ったところに神社があります。p6902.jpgp6901.jpg
お能の「小鍛冶」に出てくる三条小鍛冶宗近の相槌となって御剣を打った明神さんを祀ってあるところです。
「小鍛冶」
一条帝がある夜不思議な夢を見られたので、橘道成を勅旨として、名工三条小鍛冶宗近に御剣を打つことを命じます。
宗近は突然の宣旨を承ったものの、相槌を打つ者がいないため途方にくれ、氏神である稲荷明神へ祈願に出かけます。
すると一人の童子が現れ、不思議にもすでに勅命を知っており、君の恵みによって御剣は必ず成功すると言って安心させます。そして和漢の銘剣の威徳や故事を述べ、神通力によって力を貸し与えることを約束して、稲荷山へ消えて行きます。
宗近は七五三縄を張った壇をしつらえ支度を調えて、祝詞を唱えて待ちます。すると稲荷明神が狐の姿となって現れ、相槌となって御剣を打ち、表に小鍛冶宗近、裏に小狐と銘を入れ勅使に捧げると再び稲荷山に帰ってゆきます。

道を隔てた南側、仏光寺や粟田神社のあたりが当時、宗近の邸があったところだそうです。p6900.jpg
こちらは、またの機会に・・・。

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