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2011年02月11日

岩上神社

上京区浄福寺東入る大黒町に、岩上神社という小さな祠と鳥居があり、通称 岩上さんと呼ばれています。雨宝院の西側です。
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二条堀川付近にあった霊石が六角通(岩上通六角辺り)に遷され、更に中和門院(後陽成天皇の女御の一人で後水尾天皇の母)の屋敷の池の畔に遷されると怪異な現象が起きたという。吼え出したり、すすり泣いたり、子供に化けたり、の類である。子供に化けたという伝説に因んで「禿童(かむろ)石」と呼ばれたこともあったという。 持て余した女官たちが遂にたまりかねて蓮乗院という真言宗の僧を召したところ、彼はその石を貰い受け、現在地に遷して祀ったという。その際に「有乳(うにゅう)山 岩上寺」と称した。以降、授乳、子育 の信仰を集め、地元では「岩上さん」と親しみを込めて呼ばれている。 寺は享保(きょうほう)十五年(一七三〇)の大火事「西陣焼け」で堂舎が焼かれ、天明八年(一七八八)の「天明の大火」では荒廃の極みに達した。  明治維新の際には廃寺となったが、大正年間に織物業の千切屋が敷地内に祠を構え、以降「岩上神社(岩上祠)」となって今に至る。数奇な運命を経た霊石だけは昔の姿そのままで現在に伝わる。
上記のように説明書きが、添えられています。351.jpg
街並みに合わせて綺麗に整備され、通りになじんで鎮座されています。            

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comments

最近綺麗に整備された所ですよね。
何度か前を通っていますが、そんな謂われがあったとは。
今度寄ってみます。

現代でも、こうした謂われが受け継がれ、大切にされているところが、なかなか興味深いところです。

  • zuzu
  • 2011年02月13日 10:16
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