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2011年06月18日

第62回 京都薪能

掲載するのが随分、遅くなってしまいましたが、6月3日に第62回 京都薪能を観てきました。6-820.jpg
今年は、従来の桟敷席が無くなって、全席椅子となっていました。想定外!お弁当が、ちょっと食べにくい・・・。来年から2段のお弁当ではなく、平たいタイプにしなくては(^^)お舞台の方も、少し高くなっていました。(そのうち、指定席になったりするのかしらん?)

最前列正面右寄りに席を取り、ほっとしてお弁当を開いたところへ、茂山逸平さんがパンフレット売りにやってきました。恒例のサインをゲットせねばと、先ほど購入したパンフレットを探すも見当たらず、じたばたしていると、「もう1冊いかが?」と逸平さん。よくよく考えてみると、ちょうど良い硬さだったので、鞄の上にパンフレットを置き、その上にお弁当を広げてしまっていました(^^)「パンフレット、弁当の台ですか!?」と可笑しがる逸平さんでした。いやはや・・・。6-823.jpg
今年は国民文化祭開催記念ということで、まゆまろ君とまゆこちゃんが、火入れ式にやってきました。お二人は撮影OKのようで、正面に立っているまゆまろ君にカメラを向けると、ポーズを撮ってくれました。6-822.jpg
一応、見えてるのですね。暑い中、ご苦労様です。

2日は、火入れ式の後の「羽衣」の途中で、ぱらぱらと雨が降り出し、以降の演目が中止となり、その直後、一気に雨が降って、大変だったそうですが、3日は穏やかな空模様で、演目もつつがなく進行してゆきました。
薪能といえば、揺らめく炎の中、幽玄な美しさがより引き立つ為、好んで毎年観に来ているのですが、今年は右手に座った為か、妙な発見をしてしまいました。
舞台の左右の薪を二人の方がそれぞれ火を絶やさぬよう、くべてゆくのですが、右手の火がなんか、しょうびんやな~という感じだったのです。(「しょうびん」というのは、祇園言葉で、貧相なといった意味合いです。)
火ぃ、小そなるまでほっとかんと、はよ、まき どんどんくべてぇな~。気分盛り上がらへんやん。と内心思いつつ、ちらちらとその動きを観察してしまいました。右の係りの方は、火ばさみを使って、薪をへの字のように、真ん中に寄せるように、持たせかけていかはるのに対して、左手の方は、素手で逆ハの字のように薪を四方から差し込んでいかはるのです!結果、左手の火は、ゆらゆら揺らめき、右手は細々と燃え立っていたのです!そら、あかんわ~。薪入れるタイミングだけやのうて、基本的に違うてるわ~。と、合点がいった次第でした。ガッテン!ガッテン!6-819.jpg
そうこう、気が散っているうちにも、舞台はどんどん進行してゆきます。
2日間の内、3日の日に観ようと決めたのは、狂言「金津」を観るためでした。子役が必要な演目で、千五郎さんと、その孫の虎真さん(5~6歳)の共演を観たかったのです。
可愛いお地蔵様役です。詐欺師役の千五郎氏が、息子をお地蔵様になりすまさせようとたくらみ、舞台へと息子を呼び出します。「息子やなくて、孫やん」と、小声で突っ込みを入れてしまいました。可愛いくて、たまりません。パンフレットのお地蔵様は、逸平さんの子役時代の写真が使われていて、「古い写真ですね。」と言ったら、「僕以降、子供いなかったから、これでも新しい写真です。」との話でした。そういえば、確かにそうでした。このところ、千五郎家も七五三家も男のお孫さんが、生まれているので、当分は子役ラッシュになりそうで、楽しみです。
ラストの演目は、半能の「石橋」。紅白の獅子が豪快に舞う姿を目に焼き付け、また来年。6-821.jpg

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