Search


2015年06月12日

第66回 京都薪能 2日目

第66回 京都薪能 2日目も同じ席をゲットしました。12-864.jpg
2日目の番組は、以下の通りです。
   観世流半能「龍田(たつた)」
   -火入れ式・理事長挨拶-
   観世流能「経正(つねまさ)・替之型(かえのがた)」
   金剛流能「羽衣(はごろも)・盤渉(ばんしき)」
   大蔵流狂言「夷毘沙門(えびすびしゃもん)」
   観世流能「小鍛冶(こかじ)」

「龍田」
紅葉の美しさを描いた能で、季節が違うのですが、この作では、竜田明神は天逆矛を守護する神とされている為、1日目の「逆矛」に対しての2日目の曲として、選ばれたのでしょうね~。紅葉の冠が可愛い龍田姫。竜田川の紅葉を一度見にいきたいものです。
理事長挨拶
今年から同時通訳が入ったとのことでしたが、あらかじめ用意した挨拶文を読み上げつつの英語アナウンスだったので、ちょっと同時通訳とは言い難いような…。まあ、外人客が多いので、良い事ではあります。
「経正・替之型」
能画名作百選より 「経政 月岡耕漁」12-856.jpg

先日、仁和寺を訪れて、気分を盛り上げていたので、舞台にスルッと馴染めた感があります。やっぱり予習しないとね~。
「羽衣・盤渉」
能画名作百選より 「羽衣 月岡耕漁」12-855.jpg
今回、森田保美氏の笛は、この「羽衣」のみでした。森田氏の笛は、シャキーンとして、空気張り詰める感があって好きです。ワキは原大さんですし(*^^*)シテは金剛永謹さん。どんな面で登場されるかドキドキします。
「羽衣 松野奏風」12-853.jpg
昨年の花筐の時とは全く違う、色白で涼やかな顔立ちの天女でした。長絹は、上村松篁氏原画の鳳凰。ちょっと重そうな天女の羽衣ですが、ゴージャスです。 下に着てらっしゃる装束の柄も、自宅の掛け軸のものとよく似ています。
「羽衣 山口蓼州」12-852.jpg

「夷毘沙門」
門前で座り込みをしている時に、この夷三郎さまの鯛が、目の前を通ってゆきました。
神様も美女に弱いのですね~。人間のところに婿入りしようとやってくる、とても人間っぽい神様たちのお話でした。
12-861.jpg
今年は、パンフレットにシテからのメッセージと題して、顔写真とコメントが掲載されました。シテの方は面を付けてから、舞台に出てらっしゃるし、カーテンコールなどというものもないので、お顔が見えない感がありますから、これはいいですね~。ちょっと親しみやすいかと思います。
「小鍛冶」
はつたと打てばちやうと打つ ちやうちやう\/と打ち重ねたる槌乃音。
軽快に剱を打つ様が小気味良い曲です。でも、この刀身打つスペース、狭くないかしらん?と思ってしまいます。寸法は昔から決まっているののでしょうけど…。昔の人はもっと小柄だったのではないでしょうか?
能画名作百選より 「小鍛冶 月岡耕漁」12-854.jpg

今年も2日間の薪能を満喫しました。何やら、梅雨入りが早まってきているようですが、来年も雨天になる事なく、観能を楽しみたいものです。

trackbacks

trackbackURL:

comments

comment form

(ZUZU log にはじめてコメントされる場合、不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。)

comment form