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2016年06月24日

春日大社 鹿苑

春日大社境内にある鹿苑(ろくえん)では、6月いっぱいまで、今年生まれた子鹿の公開が行われています。三輪から、春日大社へと移動してみました。12-255.jpg
参道で、若い鹿が出迎えてくれました。12-254.jpg
鹿苑 会場での説明を受けながらの公開は時間が過ぎていましたが、垣根越しに見る事が出来ました。12-253.jpg
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こちらの子鹿、ヒョコヒョコこちらに歩いてきたので、真近で見る事が出来ました。カメラにはまだ慣れていないので、撮る事は出来ませんでしたが。12-249.jpg
こちらの子鹿たち、7月には公園デビューするそうです。また見に来たいですね。12-248.jpg
参道に戻り、売店で鹿せんべいを買い求めたところ、売店前に座り込みをして待機していたこの鹿が、すっくと立ち上がり、早くよこせと、シャツを引っ張ってきました。12-247.jpg
もみくちゃで、写真を撮れる状態ではありませんでした。夕方になっていたのに、今日はあまりもらえなかったのでしょうか?空腹だったようです。両手のひらを見せて、もうないからと納得してもらい、やっと放してもらえました。12-246.jpg12-245.jpg
参道で、妊娠しているであろう鹿とすれ違いました。保護されていない鹿もいるのですね~。12-244.jpg

2016年06月18日

奈良 大神神社

薪能2日目に演目に「三輪」がありました。大和の三輪の里を舞台とする能です。ちょっと、訪ねてみる事にしました。
大神(おおみわ)神社の大鳥居と三輪山12-258.jpg
大物主大神が鎮(しず)まる神の山です。
二の鳥居12-277.jpg
参道をしばらく歩くと、左手に祓戸神社があります。12-276.jpg12-273.jpg
そのお隣 夫婦岩12-275.jpg12-274.jpg
兎の描かれた絵馬が可愛いですが、よく見ると裏側の願い事の上にプライバシー保護シールが貼られているものがあります。ご時世ですね~。12-272.jpg
案内図
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そして、拝殿へ向かう階段手前、右の道を進んだ所に、能に登場する杉の木がありました。12-269.jpg
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「三輪」の物語の中で、玄賓の衣が掛かっていたという杉の神木ですが、すでに切株が残るのみです。随分大きな木だったのですね~。
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上方に、拝殿が見えてきました。12-268.jpg
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こちらにも杉の神木がありました。12-266.jpg
大物主大神の化身である白蛇が洞に棲むことから、巳の神杉と名付けられているそうです。蛇の好物の卵が供えられています。12-265.jpg
こちらがその洞12-264.jpg
奥の道を行くと三輪山登拝口や、山の辺の道へと続いているようですが、またの機会として、参道を戻ります。山の辺の道を進むと、玄賓の居た庵が元となる寺があるようです。平安初期の人物のようですね。
大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)12-263.jpg
二の鳥居の外にあるこちらは、三輪の大神様のご子孫の大直禰子命(若宮様)が祀られていました。12-262.jpg
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遥拝12-259.jpg
参拝の後は、三輪素麺!
山本の白龍という素麺を頂きました。12-257.jpg
素麺って、こんなに美味しかったかしらん?と感じるほど、極細で腰のある触感がのどに気持ちいいものでした。店内を見ると、さらに極細の「白髪」という素麺、確かテレビで見たような。ちょっと高いけど、一度食べてみようと買い求めました。

2016年06月10日

第67回 京都薪能 2日目

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薪能2日目 昨日と同じ席をキープして、開演を待ちます。今日は、エンディングの「大瓶猩々」に合わせて、猩々の帯にしてみました。12-279.jpg
開場待ちの間に、目の前を、大瓶や狂言に使う3本の柱が、運び込まれて行きました。ちょっと照れくさそうに通られるところが、面白いところです。今日はしっかり寒さ対策の防寒具を多めに持ってきました。12-285.jpg
薪が入ると最前列ゆえ少し暖かくはなるのですが、昨日のような風の強さではそれも一瞬の事になってしまいます。
狂言「三本柱」いつも、会場待ち時間を盛り上げてくれる茂山宗彦・逸平兄弟が出演します。今年は千五郎さん・正邦さん親子が揃って、千作・千五郎を襲名されるそうです。襲名披露に行けるといいのですけどね~。
「翁」は、いつも愉快な井上裕久さん
「養老」「三輪」「大瓶猩々」はそれぞれ、やはり半能です。
「養老」はやはり、老父と孝行息子が出てきて、説明しないとなにやら、いきなり感がありますね~。
「三輪」運び込まれた作り物に、内側から衣が掛けられました。前場がないから、衣の意味わからないじゃないと突っ込みながら、鑑賞。
「大瓶猩々」大勢の猩々が出て来て、酒盛りです。面がそれぞれ違っています。ちょっと小さい方が一人、鷲尾世志子さんという女性の能楽師の方でしょうね。飲むほどに皆がふらつくさまが、愉快な能です。「コップのフチ子さん」というのがありますが、是非、「杯の猩々」を作って頂きたい。可愛いと思うのですが…。骨董品で、それを見つけたのですが、猩々の姿がいまいちでした。美しい面立ちで、可愛いしぐさの猩々が欲しいな~と改めて思った能でした。
松野奏風 作12-278.jpg

2016年06月09日

第67回 京都薪能 1日目

6月1日 今年も京都薪能を観に行きました。12-287.jpg
今年は天候に恵まれ、雨の心配もなく、暑くもなくいい具合だと思っていたのですが、風が強く、暮れるにつれ、寒くなってきて、取り敢えず、いろいろ羽織ってしのぐという、思いがけない事態になりました。12-286.jpg
今年も、最前列をキープして、開演を待ちます。12-283.jpg12-282.jpg
(五輪開催年に復興と平和を祈る)という副題が付いた今年の薪能、金剛流の「翁」に始まり、神様が主役の番組が多いのですが、如何せん、半能ばかりのようです。12-280.jpg
コーディネートは、翁に合わせ、松の帯に翁面の帯留にしてみました。

短時間に多くの番組を盛り込むとはいえ、これまでは、後半のみの半能もありましたが、ところどころはしょりながらも、前場、後場と演じられる番組もあるという構成でした。今年は、すべて後半の盛り上がるところだけを演じるという形になっていました。ワキ方が出て来て、ちょっと説明したかと思うと、すぐ後シテが出て来て、気持ちが付いていけず、とまどってしまいました。初心者には、やや退屈な前場を端折り、賑やかな場面を見せた方が、受けがいいのかもしれませんが、個人的には、気持ちの早送りが間に合わず、サビ場面に、感情のピークが来ないまま、終盤へと向かってしまう感じです。
月岡耕漁 「杜若」12-281.jpg
「杜若」在原業平を偲ぶ内容で、好きな演目の一つです。この春には、業平寺(十輪寺)にて、散る花を眺める事も出来たので、いっそううれしいです。愛知県知立にある無量寿寺の八橋かきつばた園も、訪れてみたいものです。
ワキ方は、原大さん!杜若の精の舞に酔いしれているさなか、観客の一部がざわっとして、はたと舞台全体を見渡すと、笛の帆足正規さんが、静かに静かに横に倒れられました。後見の方が少しばかりその寝姿を舞台わきへと引きずられ、舞台側に背を向けて、隠されました。人工呼吸が始まりAEDが持ち込まれた様子が、隙間から見え、ただ事ではない様子ですが、舞台は何事もないかのように、終盤へと。能は何事があろうと続行するという習わしなので、次の演目の笛方である左鴻康泰弘さんが静かに座られて、粛々と舞台はエンディングを迎えました。
やがて、救急車の音が近づき、大勢の後見が幕を張る中、タンカで運ばれて行かれました。しばしの休憩の後、最後の演目「春日龍神」が始まりました。
翌日のニュースで、大動脈弓部破裂で死去されたと知りました。享年85歳。さぞやおもてになったであろう面立ちのすっきりした素敵な方でした。最後のお舞台、序の舞を務められた御姿が目に焼き付きました。お冥福をお祈り申し上げます。